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定価 |
モニター特価 |
送料 |
スタンダードモデル |
22,000円 |
15,400円 |
1,220円 |
ショートモデル |
22,000円 |
15,400円 |
1.220円 |
DUALモデル |
25,080円 |
19,140円 |
1,220円 |
阿修羅モデル |
27,500円 |
21,560円 |
1,220円 |
モニターご希望のお客さまへ
1) 可能でしたら設置後の画像を添付してください。(携帯写メ不可)
2) 導入前後のレポートをお寄せください。(レポートの長さは特に定めていません。)
3) お寄せいただいた画像やレポートは、弊社メールマガジンやHPで実名を伏せて紹介させていただく場合があります。この際、文章の校正や掲載の都合上一部抜粋とさせていただく場合などがありますのでご了承ください。 ※弊社利益のために改ざんするなど不正なことはいたしません。
なお、これらは、お客さまに紹介して購入意欲を煽ることなどを意図するものではなく、今後の弊社商品開発や改良に活かさせていただくことを主目的にしていますので、忌憚のないご意見などをお寄せいただけると有り難く存じます。
免責事項
1) 使用パーツの色や形状が、仕入れロットにより画像と異なる場合がありますのでご了承ください。
2) 部材の多くがこれらの機材用に使用されることを前提にしていないため、入荷当初から搬送や保管時についた擦り傷や汚れなどが生じており、時にはそれが著しい場合もあります。実用機材として機能面での問題がないこれらについてはご容赦ください。
3) 本体中央のジョイント部分は、3M社のDI-NOCほかを使用していますが、ロットによりグレー/黒/木目などになる場合もありますのでご了承ください。
お問合せ・ご注文の際は、必ず ご住所・お名前・連絡先電話番号を明記くださいますよう、お願い申し上げます。
弊社のモットーは、「お客さまに無駄な出費をさせることなく、より効果的で適切なお買い物をしていただく。」です。
集塵器はもちろんのこと、各種機器の増設や改良を始め、不安や疑問な点がありましたらご遠慮なくお問い合せください。なお、お問い合わせの際は、お使いになっている機材や周辺環境など、関連する状況が判断できるような画像を必ず添付してください。
時折、電話で問い合わせをいただきますが、言葉では通じにくいことも多く「百聞は一見にしかず」ということが常です。また、売りたい一心で電話で受け答えをし、絶妙な営業トークで、売ってしまえばこちらのものというような会社ではなく、お客さま個別の環境を理解するために、それに足る情報をいただき、可能な限り図解などを含めて返信しております。
よろしくご理解賜りますよう、お願い申し上げます。
お問合せ・ご注文の際は、必ず ご住所・お名前・連絡先電話番号を明記くださいますよう、お願い申し上げます。
弊社集塵器の主な仕様
以上を踏まえ、弊社集塵器は「サイクロンタイプ」を採用しました。
※オーダーにより物理フィルター(ネル式)を使用し、バネを利用して(手動で)随時粉塵をふるい落とす副装置も製造し、併設いただいているケースもありますが、主装置は全てサイクロンタイプです。
動力を付けて集塵機にすることも考えましたが、万が一故障した際に動力共々集塵器部分も失われてしまう/動力そのものの費用負担/構造上複雑になってしまうといった点から集塵器とし、お手元にある掃除機/集塵機/集塵掃除機などを接続してお使いいただく仕様にしました。
前述の通りサイクロンタイプの回収率を100%にすることは困難で、最終的な集塵はこれらの機器の性能に依存することになりますので、そういう点でも一挙両得と言えます。また、万が一機器が故障した際でもより低価格・最短時間で復することができます。
一般的なサイクロン型集塵器は、中央がくびれた構造をしている物が多いのですが、弊社集塵器は円筒の内部にその構造を設け、外観をできるだけスッキリさせると同時に、絞った部分での損傷を防止しています。
この部分はフラスコと称するアダプタで、発生する気流を加速させて分離効率を上げる機能があり、その角度や長さにより性能は大きく左右されます。更にその中央には、導入口へと繋がる筒が装備されており、その長さによっても特性が大きく変わります。
これらは計算によって得られた最適な数値を元に、再三テストが繰り返され、サンドブラストで発生する微粉塵に最適なサイズになっています。
集塵器の機能は、粉塵を取り除き視界を良好にすることですが、電脳工房の集塵器は、機能だけでなく操作面等でも徹底的に追求しています。
●目詰まりによるフィルター清掃・交換を要さないので手間が掛からず経済的
●通過抵抗がより少ないので最終集塵装置(掃除機等)への負担が少ない
●廃棄は最下部に袋やバットなどの受けを置いてキャップを外すだけのお手軽&衛生的
●高性能・堅牢・コンパクト
●ほとんどの粉塵を回収する中間装置として機能し、最終集塵装置(掃除機等)のメンテナンス激減。
お使いいただく最終集塵装置(掃除機等)運用環境について
掃除機等の最終集塵装置は大抵の場合お手元にある物で運用が可能です。
機器選定の際のポイントは
●騒音が少ないもの
●能力に余裕がありできるだけ長時間稼働ができるもの
※モーター機器には連続稼働時間の推奨・限界値がありますので、それを越えない範囲でお使いください。
※長時間運用される場合は、家庭用掃除機ではなく、業務用集塵掃除機等を接続してください。
です。ネル(布)フィルターと紙パックの選択肢がある場合、ネル(布)式はランニングコストが低い半面、粉塵がびっしりこびりついたフィルターをクリーニングする際に不衛生になりがちで、汚水の処理についても考えなくてはなりません。そういう点も考慮して選定してください。
集塵器(集塵機)が持ち得る機能は、視界を良好にすることだけではないという点です。
●メディアロスの軽減
まだまだ使えるメディアまでも吸い込んでしまったのでは、ランニングコスト・廃棄の際の環境への配慮など様々な点で適切とは言えません。
●メディアクリーニング
粉塵を取り除き、できるだけ純度が高いメディアをキャビネット内に残すことは、作業面・衛生面から不可欠なことです。
弊社集塵器は「何から何まで吸う」のではなく、粉塵だけを回収して使えるメディアをキャビネット内に残すことを前提にしており、整った環境のもとで運用すると、集塵器から排出された物は100%廃棄する片栗粉や小麦粉のような粉体のみです。
2009年10月 導入口のローテートパーツを追加しました。
従来の導入口パーツは、導入部からの延長方向にホースを接続する仕様でしたが、側面スペースが無い場合にホースの取り回しが悪いとの声をいただくことがあり、90度ローテトし背面や床方向への取り回しをし易くしました。
2010年05月 DUALタイプをベースにした阿修羅モデルをリリースしました。
DUALタイプリリース以降、キャビネット側面や大型キャビネットへの取り付けについてのお問い合せが多く個別に対応してきましたが、思いの外ニーズが多かったことから改良を重ね、DUALタイプの性能はそのままに、ユーザーさまによる自由設置や拡張性が高いモデルを開発しました。
基本パーツに市販の配管配管パイプ/エルボ/チーズなど(VP25規格)を組み合わせていただくことにより、導入箇所の増設や側面取付など自在にカスタマイズしていただくことができます。
また、配管が苦手な方やキャビネットへの固定がスペースの都合などにより困難な方のために、スタンダード/ショートモデルと同様のフレキシブルホースを接続できる千手アダプタも同時リリースしました。
これまでの仕様変更・機種追加
2009年02月 スタンダード/ショートモデルにDUALタイプを加えました。
DUALタイプは、中型(200リットルクラス)〜大型(400リットルクラス)のキャビネットで二箇所設置した導入口から集塵を行い、全てにおいて既出集塵器を凌駕し、ご好評をいただいております。
ツイン導入口はバキュームの能力をより引き出し、吸込量増加によるバキュームへの負担軽減、キャビネット内部のよりクリーンな環境を生むだけでなく、ほぼ対面に設けられた二つの吸入口は、ちょうど飛行機のプロペラのように、よりスムースな気流を作り、粉塵の分離効率を高めます。
広く出回っている220リットルタイプ(右側面開口)では、蛍光灯や吸気口ガードの出っ張りを避けて設置できるよう設計してありますので、取付位置で頭を抱えることもありません。寸法図を添付していますので、それに沿って位置決めをするだけで導入の完了です。
全てのモデルのベースになっているスタンダードモデルの主な仕様です。
付属の金具でキャビネット側面や近くの壁などに本体を取り付け、1.5mのフレキシブルホースで接続して使用します。
スタンダードモデル概要
阿修羅 適合キャビネットサイズ 中型〜大型(400L前後)
基本的な仕様・性能はDUALモデルと全く同じです。
側面設置/大型キャビネット/異型キャビネットなどにも適合するよう、自由配管やカスタマイズができるようにしたモデルです。
画像は輸入・廉価なK006機に側面設置して背面へ配管、途中で分岐させて導入口を4箇所にしています。この応用で導入口を増やし、主として導入させたい部分以外を塞ぐことにより、更に大きいキャビネットに適合させるなろ、アイデア次第で活用いただけます。
DUAL 適合キャビネットサイズ 中型〜大型(400L前後)
より大きなキャビネットに適合させるため、導入口を2個に増やしたモデルで、主としてキャビネット背面へ設置します。
添付の図面に沿って35mmの穴を2箇所開けて導入口をねじ込み、本体を取り付ければ設置完了です。
輸入・廉価なK006機やその同等品は、内部のダクトや照明用の蛍光灯を避けて設置できるよう設計してあります。
ショート 適合キャビネットサイズ 小型〜中型(200L前後)
基本的な仕様・性能はスタンダードモデルと全く同じで、粉塵ストック部分がスタンダードの約2リットルに対して1リットルになりますので
コンパクトなので設置場所に困るような場合はこちらのモデルをお選びください。また、輸入・廉価なSB-07機やその同等品において、画像のように背面設置をすれば一体化して移動も楽に、作業台に載せたまま粉塵を排出することもできますので、それ用にリリースした商品とも言えます。
スタンダード 適合キャビネットサイズ 小型〜中型(200L前後)
最も汎用性が高く設置場所を選ばない、万能の優等生と言えます。
(1) 付属の金具で本体を設置 (2)キャビネットに35mmの穴を開けて導入口パーツをねじ込む (3) 本体と導入口を1.5mのフレキシブルホースで接続する簡単設置です。
フレキシブルホースを外し、先端に隙間ノズルを取り付けるなどすれば、集塵掃除機としてお使いいただくことも出来ます。
モデル別解説 ※詳細は画像をクリックしてください
最小動力で最大の効果を得る
メディアロスを軽減し純度が高いメディアを再利用する
キャビネット内負圧による作業性悪化(腕の突っ張り等)を解消する
吸込量を適切にセットする
など、作業環境を改善し「ワンランク上のキャビネット」にするためのヒントを掲載しています。導入前にぜひ御一読ください。
●用語について
1) 「集塵機」は動力を自ら持ち、それによる吸引能力で集塵を行う機器、「集塵器」は動力を他に依存して集塵を行う機器を示します。例えば掃除機は掃除「器」ではなくモーターを装備しているので「機」です。
2) サンドブラストは技法(作業・製作・施工)を指し、サンドブラスターはそれを行う機材を指します。「サンドブラスターでサンドブラストをする」という表現になります。
3) サンドブラスターという名称で販売されていることが多い機器ですが、一般的な吸上式サンドブラスターは手に持つガンとそれに付随するホース類はサンドブラスターで、作業を行う筐体は「集塵ボックス」や「(サンドブラスト用)キャビネット」などが正式な名称になります。以降、キャビネットとして統一させていただきます。
4) メディアは研磨剤のことを指し、古くは金剛砂が使われていましたが、近年これに代わりアルミナ(酸化アルミニウム)が使われることが多くなりました。用途により使い分けれらますが、珪砂など天然由来のメディアは硬度が低いので破砕しやすい半面、屋外のラクガキ消しなど回収が困難な部位への施工では「土に返りやすい」メディアとして使われることが多く、硬度があるアルミナなどはキャビネット内で循環して使うなど、値段はやや張りますが再利用でき破砕されて粉塵になる量もより少ないのでメリットも大きいです。
胡桃の産地でその殻を、北海道でホタテ貝の殻を破砕し、天然由来のメディアとして再利用するといった取り組みも、時々話題に上ります。
5) 粉塵は掘削されたガラス、剥離された塗料が粉体状になった物だけでなく、メディア自らが施工物に当たった際に粉砕された物も含みます。
●粉塵とエアーの分離方法
集塵器(集塵機)は粉塵混じりのエアーを吸い込み、最終的にはそれを分離して粉塵のみを回収します。それには幾つかの方法がありますので代表的な物を挙げます。
1) 物理フィルター方式
一般的な掃除機等で採用されている、ネル(布)や紙などの濾過素材を使って粉塵を取り除くタイプです。
粉塵の回収率は100%に近く、微細な物まで確実に捉える半面、吸込抵抗があり目詰まりを起こすという難点があり、能力の低下だけでなく、モーターロック(過負荷)による機器の故障も度外視できません。
近年、フィルターの性能も向上し、回収率はより高くなっている半面、故障が多くなったという声も増えています。これは、製造が海外に依存することが多くなり、MADE
IN JAPAN品質という点で少し劣ったということよりも、以前の通過が多かったフィルターに比べて目が細かくなり、微細な粉塵も回収するようになった代わりに目詰まりし易くなったことに因ると判断しています。
サンドブラストにおける粉塵は、溜まるというよりもフィルター表面にビッシリ付着し、二重構造の紙パックなどは層の間に堆積していくことが多いので、点検するとほとんど空っぽだけれど持ってみるとズッシリ重たいというような状態になります。
故障を避けるために、この辺りには十分注意することが必要です。
2) ハネ板方式
エアーが通過する際に突起した複数の板などの間に通し、ぶつかった粉塵を落下させて回収する構造です。
身近な例(現象)を挙げると、水道管のU字パイプの詰まりを思い出していただくと解りやすいと思いますが、直間からU字に流れ込んだ時に抵抗があり、それにより汚物が堆積をして詰まりを起こします。このような抵抗を設計上意図して作って分離するのがこの方式です。
回収率は落ちますが、構造が非常に単純で消耗品が不要なのが特徴です。
3) 通過方式
水などを通過させて粉塵を堆積させる構造です。物理フィルター方式の一種ですが別に記載します。
サンドブラストにおける粉塵は水に溶け難い事が多く、小麦粉に水を加えた時のようにすぐに馴染まなかったりダマのような状態になりやすく、撹拌させたり吸引されてしまう水を回収して戻すなど、構造上の工夫が必要です。
粉塵混じりの水の廃棄方法も難点として挙げられます。
4) 静電吸着方式
静電気を発生させた金属板を通過させて吸着させる構造です。
粉塵が付着するよう吸引は比較的穏やかに行う必要があり、大量に出るエアーや粉塵の処理には結構大がかりな物が必要になってきます。静かで消費電力も少ないというメリットがありますので、キャビネットの内圧増加も利用すれば適した器具の開発もできます。帯電板に付着した粉塵の清掃が難点として挙げられます。
5) サイクロン方式
近年、掃除機などでも数多く採用されている方法の一つで、円筒の中で渦を作り、粉塵を遠心分離させる構造です。
構造が比較的単純・通過抵抗が少ない・消耗品が不要・ハネ板方式などに比べて回収率が高いなどメリットも大きいのですが、回収率は100%ではありません。
家庭用掃除機ではサイクロン方式での取りこぼしを物理フィルターを装備して克服しています。
最近、回収率100%と表示する物理フィルターを要さないサイクロン型掃除機が販売されていますが、一般家庭で掃除を行うのに比べてサンドブラストは粉塵量が非常に多く微細なので、そのような用途での100%を期待するのは酷だと考えます。
●実機における長所・短所
1) 掃除機・集塵掃除機
家庭用掃除機やペール缶の上にモーターを搭載した業務用など、様々な機器がありますが、全てにおいて概ね100%に近い回収が可能です。
ネル(布)式は洗浄の手間や脱着の際の汚れ、紙パック式はランニングコストが課題です。
2) 輸入廉価サンドブラスター専用としてキャビネットにボルトオンして使用する機器
キャビネットにある既存の穴を使いボルトオンし、エアーでフィンを回転させてキャビネット内のエアーを排出する機器が出回っています。サンドブラストにおけるコンプレッサーの負担は非常に大きく、更に動力をエアーに依存する機器の増設は避けたいところですが、根本的な問題はそれ以上のものです。
●穴に直接装備
キャビネットは粉塵などが周囲に飛散しないようにするための物です。そこに閉じこめた粉塵を、視界を良好にすることだけを目的になぜ排出しなければならないのでしょうか。排出させて周囲の環境を汚染させてどうするのでしょうか。屋外排出だったら良いのでしょうか。それらを考えて運用する場合、配管を行って最終集塵装置に引き込む必要があります。最終集塵装置ではフィルターなどによる抵抗があり、動力にしているエアーを更に使い、コンプレッサーへの負担を増加させます。結局は最終集塵装置の清掃やメンテナンスを要しますので、デメリットの方が遙かに大きくなってしまいます。
●既存(標準装備)のフィルター外側に装備
フィルターがあっと言う間に目詰まりをしてしまい、そのメンテナンスの手間は容易ではありませんし、やはりコンプレッサーへの負担は避けられません。更に落下した粉塵はメディアに混じることになり効率を落としたり素材を汚したり、吸上式では視界がどんどん悪くなり、直圧式ではメディア排出や投入時の粉塵舞い上がりが尋常ではなくなってしまいます。
アメリカや中国のような大陸で隣接する家もない広大な土地で、天然素材の施工を天然由来の珪砂などで施工してダダ漏れさせて施工するようなケースならまだしも、日本国内における運用の多くでは現実的ではありません。
フィルターを介して一時的に視界を良くし、短周期でメディアを廃棄すれば実用に足るかもしれませんが、メディアロス=ランニングコストというサンドブラストにおける恒常的な課題においても後退してしまいます。天然由来のメディアでコストを削減しても硬度に欠けるそれらは掘削能力の面で用途に合わなかったり、何よりもすぐに粉砕されてしまいますので粉塵量が増加します。
実務に携わらない機械工具販売店が実情を知らずに販売しているのは致し方無いとも思えますが、これらのリスクを明示せず単に「視界が良くなる」という表示だけで商品が並び、それと知らずにお買い求めになるお客さまがいらっしゃることは率直に言いまして見逃すことができません。
サンドブラスト機器を専門に取り扱っている業者や工房では、この類の機器を販売したり推奨している所は無いと思いますが、見掛けることがありましたら売れれば何でも良いという利益主義か、実務を良く知らない業者ではないかと首を傾げ、その他並んでいる機器についても是非精査するようにしてください。
機器にはそれぞれ長所短所があり目的があります。そこから外れると目的を果たさなかったりデメリットばかりになってしまうことがあります。従いまして機器の良否について言及することはできるだけ避けたいと思っていますが、粉塵対策についてはお客さまの健康にも及ぶ非常に重要な事項なのであえて指摘しました、悪しからずご了承ください。
3) 専用の集塵装置
動力と物理フィルターで構成されている物が多く、フィルターへの目詰まり/物理フィルターならではの回収能力/静音性などに十分配慮されていることが多く、手動・自動で振動を与えるなどしてフィルターの目詰まり対策をしている物もあり、中にはこれでもかという程の機能まで備えている装置もあります。
能力相応に価格が張ることが最大の難点です。また、機種によっては機器の下部にあるボックスに粉塵を集めますが、廃棄する際に周囲に飛散させやすかったり、ボックスと本体の間に堆積してしまう物もあるので注意が必要です。
4) ボックスや缶にフィルターを設置した集塵器
単純な構造で廉価な物が多く、そういう点では非常に導入しやすい機器です。
目詰まりが多く比較的短時間で清掃を要することがあり、カンナクズなど大きめの物質を回収するならまだしも、サンドブラストで発生する微粉塵はフィルターの目にびっしり入り込んでしまい、清掃はエアブローで念入りに吹く必要がある(簡単な清掃ではその周期が短くなります。)など、清掃・回収・廃棄の点で難点が出やすい機器でもあります。
吸引に掃除機などを使うケースが多く、目詰まりによる負荷が大きくなった2つのフィルターを通過させるような状態も起こり得る=リスク箇所を倍増させてしまい故障の原因になる可能性もあると言えます。
この辺りは、施工する素材やメディアなどによっても状況は大きく異なりますので良否は一概には言えず、例えばアルミナに比べてガラスビーズを使用した場合は比較的吸着しにくい傾向にあったり、他の素材に比べてガラスへの施工を行った際には落ち易かったり、湿度によっても大きく左右されます。
集塵器(集塵機)の種類と特徴
弊社集塵器の開発コンセプト
●導入費用をできるだけ抑える
粉塵対策は必要不可欠なもので、如何に高性能な専用集塵機があっても、高額で導入できなければサンドブラスト業界における憂うべき現場を改善することができません。業務用途はもちろんのこと、個人ユーザー様においても導入できる範囲の価格に抑えられるよう努めました。
●廃棄時のリスクをできるだけ抑える
折角回収した粉塵を廃棄する際、それが再度飛散する構造はできるだけ避け、手軽に廃棄できるようにしなければなりません。また、廃棄する際は(地域にもよりますが)可燃ゴミではなく埋め立てゴミ、あるいは産業廃棄物となりますので、その量をできるだけ減らすことを意識しました。
●動力(モーター)への負担・負荷が少ない
消費電力・騒音だけでなく、フィルターやその目詰まりなどによる抵抗は機器故障の原因になります。
●堅牢かつ高性能であること
導入費用やランニングコストを抑えても、故障が多くては話しになりません。また、集塵器(集塵機)は僅かな位置や長さの差だけでもその能力が大きく変わり、一見同じに見えるけれど効率が全く違うということも多々あります。
故障が少なく長年の使用に耐えて高性能、これは最も重要とも言える条件です。
模倣品や粗悪品にご注意ください
弊社集塵器に形状や使用パーツを模した物をしばしば見受けることがあります。
それらの多くは、性能面はもちろんのこと、機能・コンセプトとして論外な物も多く、お客さまにおかれましては、見た目や価格だけでなく、性能・耐久性・安全(衛生)面で確かな商品をお選び下さいますことを願っております。
例えば、詳細は後述しますが、集塵器は文字通り粉塵を回収する装置で、回収された物は廃棄する以外に無いもので、弊社集塵器にストックされる物は、通常は小麦粉や片栗粉にような微粉体がほとんどで、より強力にクリーニングする為に、(スピードコントローラなどで調整し)意識して吸引能力を高めた時に、ザラつきを感じる程度です。優秀な集塵器と適切な環境は、
(1) キャビネット内を循環、あるいは、キャビネットから抜き出して直圧式サンドブラスターなどに再投入するメディアを、よりクリーン(純度が高い)状態に保ち、衛生的かつ効率的な作業を支えます=メディアクリーニング効果。
(2) メディアロスをより減少させ、ランニングコストを抑えます。
(3) 最終集塵装置となる掃除機や集塵掃除機への流入を出来るだけ抑え、それらモーター機器の負担(フィルター目詰まりなど)やメンテナンス頻度を減少させます。
ほか、様々なメリットを生み出します。
模倣品の中には、「吸引されてしまった使えそうなメディアをキャビネットに戻せる。」といった内容で、さも便利であるかのように記載している物もありますが、使えるメディアを吸い込んでしまう集塵器や環境は、劣悪以外の何物でもありません。挙げ句の果て、折角分離・回収した粉塵を再度キャビネットに戻すというのは論外です。
また、吸引(集塵器への導入)箇所や面積は増やすほど良いというものではなく、
(1) 吸気と吸引(集塵器への導入)箇所が近接するほど、吸い込んだばかりの新鮮なエアーをすぐさま集塵器へ吸い込む状態になり、集塵効果が低してしまう。
(2) 闇雲な吸引(集塵器への導入)により、使えるメディアまで吸引してしまい、メディアロスに繋がる。
など、様々な弊害を生みます。集塵器のあるべき機能を理解せずに製作された物、それらがどのような物なのかは言うに及びませんし、懸命なお客さまには、容易にご判断いただけることと思います。
粉塵対策の重要性
一昔前までサンドブラスターは、比較的小型の物でも結構高価な機材でした。言うなれば「プロの道具」だったものが、小型のキャビネットが丸が一つ少ない価格でホームセンターに並ぶなど非常に身近なものになり、塗装の剥離剤/サンドペーパー/ワイヤーブラシなどを使って懸命に落としていた錆や塗装が細部まで簡単に落ち、体験教室でなければ機会がなかったガラスアートが自宅でできると、鳴り物入りで導入された方も少なくないと思います。
一度使ったらやめられない!便利なサンドブラスターの一番のウィークポイントは飛散するメディアや粉塵です。
輸入廉価品の多くはそのまま運用すると、破砕されたメディア/剥離した塗料/落とした錆/削ったガラスが粉塵となり、メディアに混じって循環したり、あらゆる隙間から漏れ出すこととなります。少し上のクラスで集塵機を装備している物であっても、集塵効率や耐久性の面で問題を抱えた物も少なくありません。
取扱説明書には集塵機の装備を促していますが、それを切実に感じるのは実際に運用されてからですが、記述を見落としてそういう物だと運用されている方も少なくなく、導入しようと思ってもメーカー純正が準備されているわけでもなく、接続口も見合ったものが準備されていません。そして何より、どのような物が適しているのかがユーザーには判断し難いと思います。
結果として先送りにしてしまうことが多い粉塵対策は、サンドブラストにおいて最も重要なことで、視界を妨げたりフィルターを詰まらせるだけでなく、健康・衛生面において時には深刻な問題を引き起こしてしまうことになります。
「アスベスト」という言葉を耳にされる方は多く、健康への被害や問題が提唱され、対策が為されていることはご存知のことだと思いますが、サンドブラストにおける粉塵も同等、あるいはそれ以上の危険があるという点を意識してください。
経年劣化で天井などから飛散してくるアスベストに対し、サンドブラストの粉塵は目の前で舞い上がります。
アスベストと同様に水溶性でない粉体を吸い込むと、肺に長期対流して体外に排出されません。時に人の体は自身を守るため、組織でそれらを包み込み、いわゆる腫瘍を作ったりします。
集塵器販売の為に恐怖心を煽っているわけではありません。「じん肺」というキーワードで検索をしていただけば、より詳細な情報がびっくりするくらい得られると思います。そして中にはアルミナ肺といった言葉も目にされることと思います。サンドブラスターを活用されている方も、これから導入をと考えている方も、先ずこれらの情報に目を通されることをお勧めします。
サンドブラストで作業を行うにあたり、最も重要なのはコンプレッサー能力でもキャビネットの大小でもなく、集塵対策にあると言っても過言ではありません。
サンドブラスターから噴出すエアで粉塵やメディアが舞い上がり、照明があってもキャビネットの中は真っ白に。非常に細かい粉塵は内圧の増加で吸気用/排気用問わずフィルターから出ようと目詰まりさせ、やがて塊になると落下してメディアに混入。粉塵混じりのメディアは掘削能力にも欠け、視界は悪くなる一方です。
フィルターで賄い切れない粉塵はあらゆる隙間からどんどん外に出ようとし、目の前の開閉扉からの噴出も例外ではありません。これらは防塵マスクをしていれば直接の吸引を避けることができますが、汚染された周囲の環境は何らかの形で影響を及ぼしたり、作業者以外の対策をしていない方に吸い込ませてしまい、健康被害に繋がるなど挙げきれないほどのリスクを抱えることになります。
髪の毛がゴワゴワする/衣服や家具が塵だらけに/歯がギシギシする/咳が出る
これらは、粉塵被害の危険信号、即刻の対策を強くお勧めします。
商品カタログ 「サンドブラスト用集塵器」
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